宮川紗江の日本体操協会のパワハラ告発で争点が複雑になる

  • 2018.08.30 Thursday
  • 15:43

宮川選手が記者会見において日本体操協会のパワハラを告発したことにより、本来の争点がボケてしまっているようだ。加えてメディアの報道により余計に「何が問題なのか」わかりにくくなっている。

 

冷静に問題の発生を見れば、おのずと争点が見えてくる。

「何が問題なのか」

1.速水コーチに対する「無期限登録抹消」という処分が適切なのか

2.宮川選手に対して塚原強化本部長のパワハラはあったのか?

この2点につきるのである。

 

事の発端は日本体操協会が体操女子五輪代表、宮川選手を指導する速水コーチに対して、指導中の”暴力”を理由に「無期限登録抹消」というかなり重い処分を行ったことに始まる。

 

日本体操協会の速水コーチの処分に納得がいかないと、宮川選手が単独記者会見を行い、速水コーチの暴力を否定するとともに、日本体操協会のパワハラを告発することになり、速水コーチの処分問題が日本体操界の歪んだ構造へと問題が大炎上することとなった。

 

速水コーチの暴力は問題ではない

未だに選手を指導する上で「暴力は良くない」と暴力を批判するコメンテーターが出てくるから、話が逸れてしまう。誰も暴力を容認していない。速水コーチ本人ですら暴力を認め、宮川選手の会見の話では「反省」しているという。

 

「暴力」とは何なのか

如何なる理由でも、如何なる目的でも暴力による指導はいけない。といい子ぶったコメンテーターがいるから話がややこしくなる。選手を軽く叩いても「暴力」扱い。「指導」と「暴力」の線引きはどこに有るのか?

 

幼児が親の言うことを聞かず、道路に飛び出そうとしたら、親は必至で子供を引っ張るだろう。頭をこつんと軽く叩くかもしれない。お尻を軽く叩くかも知れない。

 

大人の世界では、これらは全て「暴力」の一言で批判の対象になるのが現状なのだ。今回の件においても「顔を叩いた」「髪を引っ張った」ことが具体的な暴力とされているが、その度合いははっきりしない。程度など関係ない。手を上げることは全て「暴力」とされるのだ。

 

池谷氏が言う。体操と言うのは、ちょっとした気のゆるみで、落下。命の危険もある。選手を危険から防御するためには、暴力で言い聞かせたくなる場合もあると。

 

わかりずらくする宮川選手の会見

「暴力はありませんでした」と言いながら「ケガなどしませんでした」とか「顔を叩かれたのは1年半まえのことです。」と説明するから話が見えなくなる。要は世間で言う「暴力」はあったが、宮川選手は「暴力」とは思っていないということを言いたかったはず。

 

暴力ではなく処分が問題

速水コーチの行為が暴力だったのか暴力とは言えないのかは別の話。「手を上げた」のは速水氏自身認めており、速水氏の「暴力」に対する日本体操協会の「処分」があまりにも重罪と感じたために、速水氏は告訴し、宮川選手は会見を開いたはずだ。しかし、速水氏自身が告訴を取り下げ、日本体操協会の処分を真摯に受け止めるという結果になった。速水コーチへの処分を不服として勇気をもって会見を開いた宮川選手の意志を台無しにしてしまったと言える。

 

いずれにしても、処分が重すぎるかどうかは速水コーチ自信が認めたのであるから、後味は良くないが議論の余地はないようだ。

 

 

塚原強化本部長のパワハラ問題

この問題についても、メディアでは争点がボケているようだ。塚原強化本部長の宮川選手に対するパワハラが「朝日生命体操クラブへの引き抜き」の是非にすり替わっている。

 

宮川選手を朝日生命体操クラブへ引き抜くために、再三の誘いに断り続ける速水コーチに対して、暴力行為を利用して、重い処分を下し、速水コーチと宮川選手を引き裂こうとしていると宮川選手は感じている。

 

塚原強化本部長は宮川選手に対して、宮川選手を朝日生命体操クラブに入れようと「速水コーチではうまくなれない」「このままではオリンピックにでられない」と言ったようだ。また、ナショナルトレーニングセンターの利用が制限されたりした。宮川選手はこれらを「パワハラ」としている。

 

メディアでは引き抜きの是非が論じられているが、問題は引き抜きの件ではなく、引き抜きの時の発言が問題なのだ。いつものことながら、問題の事実関係を証明するものは個人の発言だけであり、塚原強化本部長は「話の前後は無視して「切り取られた」」としているが、真実を証明する確固たる証拠はなく、誰が真実を述べているのか、状況から判断する以外ない。

 

面白いことに、塚原強化本部長はこの時のやり取りを「録音」しているという。バカなコメンテーターは何故録音したのかなど疑問を投げかけているが、理由などどうでもいい。「録音」しているならさっさと公に出せばいいだけ。録音していたのなら自分たちに間違いがないことを証明するためにも、もっと早い時点で言い出したはずである。「録音テープがあるならばさっさと出せ」と言いたい。

 

塚原強化部長が宮川選手に謝罪の意向

謝罪と言っても、宮川選手に対するパワハラを認め謝罪するのではなく、宮川選手の会見内容に対して、否定したり、反論したことが宮川選手を精神的に追い詰めたことに謝罪しているだけで、本質からはずれていると言える。

 

日本体操協会の塚原強化本部長の宮川選手へのパワハラ問題は第三者委員会に委ねることになるのだが、宮川選手の言葉の受け取り方に勘違いがあったとし、「パワハラはなかった」とされるのが関の山と思われる。

 

流浪猫

 

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